7月10日は参議院選挙です。選挙権年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられてはじめての国政選挙です。20歳以上の男女に選挙権が与えられた1945年以来70年ぶりの選挙権拡大です。

今、新たに選挙権を手にした若者たちはどんな気持ちでいるのでしょうか?

どの政党にいれようか、だれにいれようか、選挙公報を読んでいるのかもしれません。私たち僕たちには関係ないっしょと思っているかもしれません。親や周りの大人に何か助言を求めている人もいるかもしれません。助言を求められて、困っている大人もいるかもしれません。

私が初めて選挙をしたのは、市会議員の選挙だったと思います。何もわからなかったし、多分何も考えていなかったと思いますが、今までは、親の選挙にくっついて行っていただけなのに、自分が投票できることが嬉しかったし、緊張したことを思い出します。

選挙権は、国民に与えられた権利です。この権利を勝ち取るためには長い歴史があります。女性が参政権を勝ち取ったのは戦後のことですものね。けれど今はその権利を行使しない人が増えてきているのが現状です。

18歳以上に選挙権年齢が引き下げられたことによって学校教育の現場で政治、選挙について話をする機会が増えるのではないでしょうか。しかし、教育現場で政治のことを話すのは、中立性の問題からもなかなか難しいことではないかと思います。頭の柔らかい子供は、先生の考え方に影響されやすいでしょう。学校教育の現場では、あくまで生徒が主体的に考えることを優先させてほしいと思います。

相模原支部では、昨年高校で租税教室を行いました。受験前の忙しい時期でしたが、先生は、この18歳からの選挙権を念頭に生徒に税金の話を通じて政治や選挙のことを考えて欲しいというお考えがあったそうです。

税理士が行う租税教室では、税金について話をします。税金はこんな風に集められて、こんなことに使われているんだと客観的に話をします。税金の集め方、使い道は政治そのものです。租税教室を通じて、子供たちにこの国の未来を考えることの大切さを感じてほしいと思っています。

日本は投票率の高い高齢者の声が国政に反映されやすいシルバー民主主義といわれているようです。すべての世代が世代を超えて、日本の未来を考えて投票できればなあ・・・。と思います。

皆さん、選挙に行きましょう!!