事務所にお勤めをしていた時に比べて、新しい方と出会い、お話しをする機会が増えました。先日、出会ったご年配の女性のお話は心にしみました。

その方は、男性と同じように頑張って勉強し大学を卒業して就職をしました。就職先ではとても優秀な女性がお茶くみをしている姿や、結婚すれば退社しなければならない当時の風潮をとても悔しく思っていらっしゃったそうです。その時代、女性が大学に進学することも珍しかった時代です。詳しくは書けませんが、その方は結婚して出産してから驚くほどの行動力で、自分で仕事をみつけて自分の道を進んでこられたそうです。

男女雇用機会均等法が施行されたのは1986年。今から30年ほど前のことです。
つまりそれまでは機会さえ均等に与えられていなかったということです。それから時は流れ、今では女性が結婚したから出産したからといって退社をせまることは違法です。
まだまだ女性が働く環境が100%整っているとはいえないかもしれませんが、昔と比べると雲泥の差です。

「昔はこうだった」ということを若い人は嫌います。そりゃそうです。私も若いころ、一番嫌いな言葉でした。でも、歳を重ねた今ならわかります。こうして頑張ってこられた女性たちのおかげで今の女性の地位があるし、労働環境や、子育て環境を整えようという気風も生まれてきたんだと。昔があったから今があるんだと。

その方に言われました。「あなたが私の年齢になるにはまだ30年ある。30年もあるんだから頑張ってね!」と。若い女性税理士をみているとその元気とやる気がまぶしく、少し自分を卑下してしまいがちだった最近でしたが、この言葉に元気づけられました。私もまだまだ頑張るぞ!!そして30年後、ちょっと迷っている中年(?)女性を元気づけられたらいいな!!