最近、マイブームの電子書籍で 脳科学者の茂木健一郎さんの”頭は「本の読み方」で磨かれる”を読みました。非常にわかりやすく読書のすばらしさを書いた本です。

その中で印象的だったのは 「読んだ本の数だけ高いところから世界がみえる」ということです。

読んだ本の数だけ足の下に本がつみあがっていくイメージ、読む本のジャンルが多いほど足場が広がり安定します。

私は、本は好きなのですが、ほとんどが小説です。ビジネス本と言われるものは、ほとんど読んだことがありません(会計事務所に勤務していた時に研修で課題になったものくらいでしょうか)自己啓発、ハウツー本にいたっては毛嫌いしているといっても過言ではないです。もちろん、専門分野の本は読みます。念のため・・・。

なので、読む本のジャンルが多いほど足場が広がるという言葉にはハッとさせられました。

本を読むということは自分の経験を増やすということ、自分とは違った人間の考え方や生き方を追体験することだと書いてあります。

そして、本を読むということは濃い人間関係をたくさんの人と持てるということだと。本を読むということは太宰治やドストエフスキーと何度も夕食を一緒にするようなものだと。なんというすばらしいことでしょう!!

 

また、ネットと読書の違いについても明確に書かれています。ネットは答えを探すところ、自分の内部の知識ではなく外部の知識から答えを得ること、読書とは自分の内部の知識をこつこつと積み上げていくことなのです。言葉を積み重ねて練り上げられた文章を読むことによって自分の内部に地層を作るのです。ネット検索に対する私の違和感をはっきり整理してくれています。

流し読みOk  途中でやめてもOk、難解な本は読み切るだけでOk、とにかく本を読むこと、広いジャンルの本にかかわり、そして自分の内部の知識を積み上げていきたいと思います。そして、いざという時に自分の頭で考えることのできる脳を手に入れたいと思います。(いささか、遅きに失するかもしれませんが。)

また、こんなことも。世の中には有名すぎて読んだことがなくても読んだつもりになっている本があるのだと。私もそんな本はいっぱいあります。まずは、茂木さんの大好きな「吾輩は猫である」を本当に読もうととダウンロードしました。(やっぱりジャンルは小説ですが・・・。)