通勤路に
橋本駅南口のすぐ前に相原高校があります。
会計事務所に勤めていた頃は毎日その前を通って駅まで行っていました。
校庭には立派な木々、特に秋の大きないちょうの黄色と青空のコントラストがお気に入りでした。
通勤路からみえる池には、鳥たちが集まって、夏の夕方には蛙の合唱も。
そして、時には肥料のちょっと複雑な臭いも・・・。
校門の前では、生徒たちが卵や牛乳、野菜の即売会をしていることもありました。
そこは、駅前なのに不思議な空間でした。
再開発で
相原高校が、橋本駅の再開発で移転するらしいと聞いたのはいつの頃だったでしょうか。
ずいぶん前だったような気がします。
昨年の秋あたりからだったように思いますが、校庭の大きな木に印がつけられ、業者が入って、木がだんだん少なくなっていきました。池の水もなくなり鳥たちも集まってこなくなりました。
そして、新しい校舎も出来上がり、いよいよ4月から移転するそうです。
ある日、校門の学校銘板がなくなっていることに気が付きました。
新しい校舎に移設されたのだと思います。
それを見た時に、この学校の前をただ通っていただけの私がなんだか寂しい気持ちになってしまいました。
再開発によって街の風景が変わって、数年後にはここに高校があったことも忘れられてしまうのかもしれません。
卒業生は、帰る場所がなくなったような気持ちになるかもしれません。
でも、学校銘板は新しい校舎に一緒に移ったんだと思うと、心救われる気持ちになりました。
春、旅立ちの季節ですね!