今年の冬は寒さも厳しく春の訪れは遅いのかなと思っていたら、今日はまるで初夏のような気候です。

今年も、神戸から春のたより、いかなごの釘煮が届きました。

今年はいかなご漁の解禁も昨年より早かったようで、少し早い春のたよりとなりました。

毎年この時期には、いかなごの釘煮のお話をしています。それほど私にとっては故郷神戸を感じる季節でもあります。

 

同じように神戸で生まれ育ち、今は東京に住んでいる友人と将来関西に帰るかという話をしたことがあります。

彼女の答えは明確でした。「子供にとって東京が故郷だから関西には帰らず、東京に住み続ける。子供の帰る場所を置いておきたい。」

その通りかもしれないと思いました。私が、神戸を思い懐かしく思うように、東京で育った子供たちにとっては故郷は東京なのですから。

神戸を離れて年月が経ち、また震災があったこともあり、私が暮らしていた頃とは違う街並みになってしまった場所もたくさんあります。それでも故郷があるということは幸せなことだと思っています。

 

3月11日、東日本大震災から7年。

自分の故郷が、立ち入り禁止地区になって帰りたくても帰ることができない故郷になってしまった多くの方々の気持ちを思いました。

春のたより、故郷のにおいを感じることができることを心からありがたく思います。