先日、神奈川県行政評価事務所主催の合同行政相談所で税務相談の相談員をしてきました。

他の税務相談の相談員も今までに何度かしていますが、ほとんど相続、贈与の相談でしたので、今回もそうかなと思っていました。

ところが、今回はほとんどが譲渡の相談でした。

平成29年度中に売却した土地等については、平成30年3月15日までに確定申告をしなければなりません。

皆さん、その知識は持っていらっしゃるのですが(多分、譲渡時に不動産屋さんからお話があるのだと思います)、どうやって申告をするのかがわからないというご相談が多かったです。

売却した土地についてどれ位税金の支払いがあるのか、手続きはどうするのか、とても不安で夜も眠れないとおっしゃっていた方もいました。

一般のサラリーマン家庭にとって確定申告は縁が薄いものだと思います。確定申告で住宅ローン控除や医療費などの還付をうけたことがある方は多いかもしれませんが、それ以外の申告となると敷居も高くなるのだと思います。

わずかな相談時間しかありませんので、具体的なお話はできませんが、土地等を売却した場合の一般的な手続き方法、特別控除のご案内等々をお話すると、皆さん安心したお顔をして帰っていかれるのが印象的でした。

世の中、インターネットに情報が溢れています。でも溢れている情報から、自分が必要な情報を抽出するのは、少しでもそのことに関して知識がないと難しいのではないかと思います。

相談会では、どんな相談が出てくるのかわかりませんし、もちろん相談者の方とは初対面、その方の人となりもわかりません。

でも、先輩の税理士の方に「相談会ではその場で解決はできないけれど、道筋を示してあげることが大切。」と教えて頂き、私もそれを実践しているつもりです。

相談者の不安を少しでも取り除くことができたのなら嬉しいなと思います。

 

そうそう、こんな質問も。「税理士さんってどうやって選べばいいの?ネットでみてもたくさんありすぎてわからないのよ」
答えに困ってしまいます・・・。「相性ってあると思います」と答えました。
税理士は、個人や会社の内部のことを知ることになります。そこでは相性って一番大切なことじゃないかなと思っています!

なので、まず会ってみること、それは一番の早道ではないでしょうか。