先週2日間、朝から夕方までNPO実務家研修を受けてきました。

今までも、なんどか研修を受けたことはありますが、断片的なもので、ここまでびっしりの研修は初めてでした。

NPO法人とはということから始まり、NPO法人会計、消費税、法人税、NPO法人のプレゼンもありました。

NPO法人の悪い噂も聞くこともあり、私自身、NPO法人について理解しているかというと曖昧なところもあったのですが、今回の研修会でNPO法人のあるべき姿がわたしの中でしっかり定まってきたように思います。

 

NPO法人はボランティア集団ではありません。事業目的をもった行政とは異なる形で公益を担う集団です。その事業目的に共感した支援者から寄附をつのり、運営していきます。

行政からの委託にたより行政に依存して運営していくのではなく、寄附の文化や市場を作っていくことが民間であるNPO法人にとって大切なことだということです。

株式会社は、株主等から出資を受け運営していきます。

株式会社の株主は出資に対して配当を受けます。

NPO法人の支援者は寄附に対して事業目的に沿った成果の報告を受けます。

その成果の報告が活動計算書の情報公開なのです。

活動計算書は、所轄庁に提出するために作るのではなく、その先に多くの人に見てもらい、自分たちの事業目的に共感してもらうためにとても重要なものなのです。そして、共感者に寄附をしてもらうことにより、NPO法人が発展していくことになります。

しかし、中には経理を全く知らないスタッフだけで運営している法人もあるということです。活動内容を広く知ってもらうことが大切ですがその基礎となる数字が正確なものでなくては共感や信頼を得ることができないでしょう。税理士や会計士など専門家が関与することによって、NPO法人が発展していくお手伝いができるのかもと思いました。

*内閣府のNPO法人のHPで、活動計算書を閲覧することができます。