内閣府が実施した平成28年度の「男女共同参画社会に関する世論調査」の結果が発表されました。
女性が職業をもつことの意識 内閣府

その中で興味深いデータがありましたので紹介したいと思います。

一般的に女性が職業をもつことについてどう考えるかという質問について
①女性は職業を持たない方がよい                    3.3%
②結婚するまでは職業を持つ方よい                  4.7%
③子供ができるまでは職業を持つ方がよい             8.4%
④子供ができてもずっと職業を続ける方がよい           54.2%
⑤子供ができたら職業をやめ大きくなったら再び職業を持つ方がよい 26.3%  となっています。

④のずっと職業を続ける方がよいと回答した人が圧倒的です。年齢別にみるとほとんどの世代で50%を超えています。しかし、40~50歳代で60%近くと多かったのに対して、18~29歳の世代は50%を割っていました。

⑤の子供ができたら職業をやめ大きくなったら再び職業を持つ方がよい と回答した人は18~29歳で34.4%と他の世代に比べ多くなっていました。

この年齢別の結果をみて感じたことです。40歳~の女性は、子育てのために自分のキャリアを中断した人が多いのではないかと思いました。そして、子育てが一段落した後、社会復帰を試みたけれど、自分の描いたキャリアを実現できなかったので、やはりずっと職業を続ける方がよいとの回答になったのではないでしょうか。

それに比べて、今子育て真っ最中若しくはこれから子育てをしようとする世代は、とりあえずは子育てに専念したいと思っている人もいるということではないでしょうか。

女性が一律に仕事を子育てと両立することばかりに政策は向かっているように思います。大手企業では、産休制度や育休制度も充実してきているようです。ですが、私は子供が小さい間は、自分の手で育てたい、側にいたいと思うのが親の本音ではないのかなと思うのです。例えば、子供が立った歩いたその瞬間を自分の目でみたいですよね。保母さんから報告されるとなんだかとっても損をした気になりませんか?

私は、子供が大きくなったときに、職業(それは前の職場でなくてもいいと思います)に復帰できる制度が充実すればいいなと思っています。自分のスキルや知識を子育て中も継続させていくことを援助してくれる制度がもっと充実すればいいなと思います。休職している間にも現代社会は早いスピードで変化していきます。子育てに専念するといっても、その後のキャリアを見据えて努力していくことが女性の側にも必要ですし、政府も企業もそんな人が仕事に復帰しやすい風土を作ってほしいと思います。保育所などのハードももちろん必要ですが、スキルや知識といったソフト面も女性が職業を持ち続けることに必要でないかなと感じています。休職している間も努力していくことで職場の理解も深まり、女性の職場での地位もあがっていくのではないかなと思います。仕事を中断してもまたキャリアを積んでいける社会であればいいなと思います。

子育てとキャリヤ、みなさんはどのように思われるでしょうか。