先日、相模原税務署で新規開業者向けの記帳説明会の講師を担当いたしました。

午前と午後の2回、多くの方に参加していただきました。

短い時間でしたので、すべてをわかって頂ける所まではお話できませんでしたが、記帳の流れなどこれからしなければならないことは少しご理解いただけたのではないかと思います。

所得税は申告納税制度です。お勤めをしていた時は会社が税金の計算をし、納税をしてくれていましたが、個人事業者になればすべて自分で行う必要があります。

先日の説明会に参加していた方の中で、簿記の知識のある方はほんの少しでした。新たに個人事業者となり事業を行っていくプラス今までやったことのない経理の処理をしなければならないということは大変な負担であると思います。

もう今年も5ケ月が過ぎました。「領収書が山盛りたまっていませんか?」と伺うと大きく頷く方も何人かいらっしゃいました。とにかく処理をしましょう。領収書を現金出納帳に記帳することから始めましょう。そして、現金出納帳と領収書には証憑番号を振り、領収書は一枚ずつノートなどに貼り付けましょう。事業を始めると、多くの書類がでてきます。それらをきちんと整理することが記帳の第一歩です。

以前も書いたことがありますが、記帳することは税務申告のためだけではありません。客観的な数字を把握することによって事業の発展、経営の合理化等にも役立ちます。

しかし、本業がおろそかになっては本末転倒です。今は簡単に使えるソフトもたくさんあります。例えば、freeeソフトは簿記をしらない人でも簡単にできるようです。そして、私たち税理士もいます。お気軽にご相談ください。