新学期が始まりました。

中・高生の時、新学期になって新しい教科書をもらい、家でその教科書を開いた時のあの匂いこそ、私にとっての新学期そのものです。新しいことが始まる期待と不安があの新しい教科書の匂いに重なります。

新しい教科書をもらうと、教科書に手作りのブックカバーをつけるのが習慣でした。文房具屋さんに行って、包装紙と透明のブックカバーを買って手作りします。1年間お世話になる教科書に、どんなブックカバーをするか、当時の私にとっては結構大きな問題でどの包装紙を選ぶか文房具屋さんでかなり悩んでいたのを思い出します。

学生の頃、新学期が始まるということは大きな出来事でした。新しいクラス、友達、先生。今思えば、狭い世界で、だからこそそれがすべてだったから、余計に新学期のあの期待と不安を覚えているのかもしれません。

社会人になると毎日の繰り返しで、仕事の上で、新学期を感じることは中々無いかもしれません。

事業をされている方にとっての新学期は、事業年度開始の日です。事業は日々継続していますが、気持ちを新たにして、次の新年度に向かっていく。そんなけじめの日であると思います。新学期のなんとも言えない緊張感を一年に一度は感じたいと思います。