先日、相模原市立橋本小学校で租税教室を行いました。租税教室とは、税理士会の社会貢献の一環として子供たちに税金のことを知ってもらおうという活動です。今年も11月から市内の小学校で始まっています。

私も、昨年から参加していますが、今年は授業を担当することになり、数日前から緊張していました。でも、授業が始まると、元気のよい子供たちに助けられ、なんとか45分の授業を終えることができました。

租税教室では、税金の種類、税金の決め方、税金の使い道について話します。

知ってる税金の名前を挙げてもらうと相続税という声が多いのには驚きました。最近は、テレビや新聞で相続税が取り上げれらることも多いですので子供たちも知っているのでしょう。

税金の決め方で一番大切なことは公平です。なにが公平なのか子供たちに考えてもらいます。公平な負担のためにいろいろな方法で税金を集めて、だから日本には色々な税金があることを知ってもらいます。

そして、税金の使い道、公共サービス 公共施設、みんなが勉強しているのも全部税金で賄われていることを話します。今の教科書の裏にはこんな一文が書いてあります。「この教科書はこれからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されます。大切に使いましょう。」私たちの子供時代にも書いてあったのでしょうか?知りませんでした。

実は、この租税教室の講師をするにあたって、私は子供たちに何を伝えたいのか自分なりに考えてきました。その中で、税金を公平に集めること、そしてその使い道を考えることが政治そのものなんだと今更ながら確認しました。今の小学生は18歳で選挙権が与えられます。ほどんどの人は高校生で選挙権を与えられることになります。その時に、しっかり政治に参加できるよう、租税教室の役割は一層大きなものになると思いますし、また子供たちが税金に興味をもつきっかけになってくれればいいなと思いました。

頭の柔らかい子供のうちに、色々なことを吸収して、色々なことを考えて欲しいなと思います。