先週末に、夫の故郷のお宮さんの正遷宮のお祭りに行ってきました。正遷宮とは、神様に新しいお家に移っていただく儀式で、伊勢神宮が有名ですね。

お宮さんは、夫の実家のすぐ側にあり、宮の脇にあるので、宮脇 という姓になったと聞いています。

ですから、帰省の度にお宮に参る機会はあるのですが、いつもひと気はなく、本当に田舎の集落の小さな神社というイメージでした。

20年に一度の正遷宮という事で、大々的なお祭りで、お神輿が集落をねり歩きます。お稚児行列や、巫女さんの舞の奉納もありました。また、正遷宮の神事の際には、この集落にこんなに沢山の人が住んでいたのかと思う程大勢の人たちが集まり、厳かな時間を共有しました。この神事に立ち会う機会は、一生に1度あるかないかでしょうから、とても貴重な体験でした。

 

そこで祭りの責任者の方が、義父と 20年後の正遷宮の祭りは、できないかも知れないと話していました。20年経ったら、神輿の担ぎ手も、巫女の成り手も、祭りを運営していく人もきっといないのでしょう。

町は、ここ数年過疎化が進んでいます。一軒あった食料品店が閉店してもう数年、ガソリンスタンドの閉店も決まったそうです。高齢者の一人暮らしが多分多いのでしょう。町が警備会社と連携して、見守り体制を作っています。

我が夫も、実家で過ごした時間より、独立してからの時間の方がはるかに長くなりました。

私には、縁のなかった土地に根ざした生き方というものを、なんとなく感じた週末でした。