先日、某生命保険会社の営業の方に誘われて、珈琲教室に参加しました。

コーヒー豆の種類や焙煎方法からコーヒーの淹れ方まで一通り教えていただきました。

私は、家では週末たまにコーヒーを淹れるくらいでしたが、独立してからは毎朝仕事モードにするためコーヒーメーカーを使ってコーヒーを淹れています。それはそれで美味しいと先日までは思っていました。しかし、珈琲教室で淹れたコーヒーの味とは全く違っていたのです。

ミルで引いた豆をドリッパーに入れてお湯を粉全体にしみこむようにそそぎ蒸らします。ここがポイント!蒸らすことによってこくが出ます。そして500円玉くらいの円を描くように静かにお湯を注ぎいれます。コーヒーの香りがあたりに漂います。優雅な香りです。お湯を注ぎいれられた粉はぷくぷくあわをたてて膨らみます。この膨らみが大切です。新鮮な豆を使わなけれな膨らみはでません。これは香りの成分である炭酸ガスが発生しているのです。引き立ての豆と真空パックされた粉で比べてみると、膨らみの様子が全く違っていました。こうして淹れたコーヒーは香りもありとても美味でした。

喫茶店でいただくコーヒーが美味しいのはこういう手順を踏んでいるからなのだと実感しました。そして何よりも、コーヒーを淹れる時間が大切なのだということを感じました。コーヒーを飲む行為ではなくそこに至る時間が大切なのです。

税理士の仕事に置き換えれば、出来上がったコーヒーは申告書です。つまり一事業年度、一年の申告書を完成させるまでの時間が大切なのだということです。ただ申告書をインスタントコーヒーのように作るのではなく、そこにたどり着くまでの過程、社長さんとの1年の積み重ねこそが大切、丁寧に気持ちのこもった仕事をしていこうと改めて感じた時間でした。